どうも、太陽です。(No11)
僕は男なので、普通に考えたら、女性の身体のことをそこまで熟知していないことになります。
ですが、世間一般の男性は彼女やパートナーがいる人なら、ある程度、女性の身体のことで情報を入手していることでしょう。
しかし、詳しく、正しい情報かどうかは定かではないかもしれません。
中には、生理のイライラを理解していない彼氏などもいそうですが。。。
今回は「医者が教える女体大全」という刺激的?なタイトルの本を参考にしました。
で、男も知っておきたい女性の身体についての情報を書いていきます。
この本は本来なら、女性が自分自身の身体について知っておくべきための本です。
ですが、男性もパートナーのために読んで理解を深めておくと、パートナーを大事にできるでしょう。
興味がある人は続きをお読み下さい。
1 女性の悩める問題「生理」。
女性の普段の生活で悩める問題といったら、生理でしょう。
男なら、彼女やパートナーが「生理前や生理中に気分が不安定だ!」と感じた人も多いですよね?
生理がある20〜39歳の女性のうち7割が月経開始前や月経期間中に何らかの影響を受けるそうです。
生理という現象は以下をいいます。
「子宮で毎月、受精卵を受け止めるための子宮内膜が作られるのですが、妊娠しなければその内膜はいらなくなり、血液と一緒に体外に排出される一連の流れ」です。
生理の周期は24〜38日が正常であり、ほかにも「期間は3〜7日間、平均5日間」「一度の周期での経血量は20〜140ml」という基準があります。
妊娠していないのに3ヶ月以上、生理がない状態は「無月経」と呼ばれます。
で、多嚢胞性卵巣症候群や甲状腺に異常がある可能性があるので、病院に行って下さい。
生理は12歳頃から始まり、閉経の平均年齢は約50歳(45歳〜58歳ぐらい)です。
生理には痛みを伴いますが、痛くなる前に鎮痛剤を飲むのを医者は勧めています。
生理には実は病気が潜んでいる場合があり、子宮内膜症の可能性もあるので注意が必要です。
子宮内膜症になると、不妊になる場合もあるので、「たかが生理」と侮れません。
ですので、異常を感じたら、婦人科に行って下さい。
生理の2週間前から数日前になると心身に変調をきたす現象があります。
● 下腹部や乳房の張り
● 頭痛
● 倦怠感
● 食欲不振または過食
● 強烈な眠気
● むくみ
● イライラ
● 不安感による落ち込み。
など日常生活に支障をきたすこともあります。
生理のある女性の70〜80%にこの症状があるそうです。
最悪、うつ状態になって自殺願望が出たりする、PMDD(月経前不快気分障害)になる人もいます。
PMS、PMDDは治療の対象なので、病院に行きましょう。
対処法としては、「低用量ピル(OC)」を医者は勧めています。
「40歳以上」「喫煙者」「肥満」の女性は血栓症のリスクが高くなるので医者も処方に慎重になります。
「医者が教える女体大全」の本に、生理について、もっと詳しく具体的に書かれています。
興味がある人は読んでみてください。
「ミレーナ」「月経カップ」「経血吸収パンツ」などにも触れられています。
また、生理であることを忘れられる最新アイテムも紹介されています。
2 本にはどんな内容が書かれているか?
「医者が教える女体大全」という本は女性も自分自身の身体のことを知るために必読だと思います。
男性もパートナーを気遣うために知っておくと役立つ知識が満載の本だと思います。
● 女性ホルモンについて。
● 仕事をしすぎたら「オス化」するのか?
● 女性ホルモンときれいは関係あるのか?
● やせたら肌がかさかさになる?
体重が肥満か、標準か、やせかはBMIで判断するのですが、「体重Kg ÷ (身長m)2乗」で計算します。
18.5〜25未満なら標準体重です。
身長160センチならば約47キロ〜64キロの間です。
僕の知り合いの女性は、BMIが17の人に久々に会ったと言っていて、「痩せすぎで驚いた!」と話していました。
● 30代半ばをすぎて体調が悪い。プレ更年期?
45歳を中心とした前後5年くらいの時期を「更年期」と言います。
● 閉経は女性として終わりのサイン?
● 将来、妊娠するために今のうちからできることは何?
● 妊娠しやすくなる食べ物、生活習慣とは?
妊娠前から飲んでおいた方がいいサプリが紹介されていました。
● 確実に妊娠するため排卵日を正確に知りたい!
● 見た目が若ければ40代でも妊娠は可能?
日本で一年に出生する約86万人の新生児のうち、母親が40歳以上の割合は約6%です。
で、45歳以上となると1%以下というデータが紹介されていました。
40歳の流産率は約4割とか、ダウン症候群の赤ちゃんが生まれる確率についても書かれていました。
● 最終的には不妊治療をすれば授かりますよね?
● 男の子が欲しい!確実な産み分け方法はありますか?
● 出産未経験だと婦人科の病気になりやすい?
● 生理痛がひどくて鎮痛剤を手放せないけど大丈夫…?
生理のある女性の10人に1人に子宮内膜症があるので、病院に行った方がいいとのこと。
子宮内膜症の治療方法についても書かれています。
● 子宮に筋腫があるといわれましたが何もしなくてもいい?
30歳以上の女性の20〜30%は子宮に筋腫があります。
ですが、場所と大きさなどによって症状が変わります。詳しくは本で。
● 子宮頸がんって遊んでいる人がなる病気ですよね?
子宮頸がんは20〜40代の若い女性に多い病気で、ウィルス性のがんです。
原因はヒトパピローマウィルス(HPV)です。
性経験がある女性の50〜80%は、生涯で一度はHPVに感染するそうです。
子宮頸がんはワクチンを打てば予防できる病気です。
ですが、メディアの過去の悪い報道により、イメージが悪化しました。
で、他の先進国と比較して、若い女性のワクチン接種率が劇的に低いのです。
その結果、年間1万人以上が新たに発症し、約2800人が死亡しています。
ワクチンは20〜30代で接種しても効果があります。
興味がある人はこの本を読んだり、調べて、打った方がいいです。
● 病気で子宮の摘出。女性じゃなくなるといわれました。。。
● 婦人科に行くのは恥ずかしくて正直、苦手です。
● 彼氏から性器がヘンだといわれました。
● 下着からヘアがはみ出るのって濃すぎですか?
● ちゃんと洗っているのに、不快感がなくならない…?
● 締まりが悪い…。膣トレをしたほうがいいんでしょうか?
● 性交で痛い。気持ちよくなれないのは、私の問題?
● おりものって何?下着が汚れるし、いらないけど…。
● 性病になった!私も彼も、見に覚えがないのに…。
1 クラミジア感染症。
2 淋病。
3 膣トリコモナス症。
4 尖圭コンジローマ。
5 梅毒。
6 HIV。
7 性器ヘルペス。
8 ケジラミ。
女性は主に産婦人科、男性は主に泌尿器科で治療します。詳しくは本で。
以上。
「女体大全」というタイトルのとおり、女性の身体の問題についてけっこう簡潔に網羅されている感を受けます。
ぜひ、女性は自分事として、男性はパートナーへの理解のため、この本を手にとってみてはいかがでしょうか?
「「医者が教える女体大全」3.5点。
タイトルが多少刺激的なので、誰かに見られるのを恥ずかしく感じるが中身は大変良かった。
女性は自分自身の身体のことをよく知ることができ、病気や妊活対策などもできる。
男性ならパートナーの身体を理解して支えることもできるだろう。
基本的な生理の情報から、女性特有の病気、妊娠など多岐に渡った情報が載っている。
医者が書いているのでネットの情報よりも信憑性が高いことも重要ポイント。お勧め!
ぜひ、手にとってみてください。
また、著者の関連本も紹介しておきます。(著者はベストセラー作家なのですね)
3 ホリエモンの本「女性の「ヘルスケア」を変えれば日本の経済が変わる」について思ったこと。
ここからはホリエモンの本の中身について言及していきます。
生理に伴う症状による日本社会の労働損失は年間4911億円です。
通院費用や医療品負担も含めると6828億円のネガティブインパクトがあります。
そこに妊娠・出産や不妊治療、さらに更年期などの婦人科系疾患を合わせると以下になります。
医療費支出と生産性損失を合計すると、その数字は6.37兆円です。
また、フェムテックという、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語があります。
女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる製品やサービスを指す言葉です。
フェムテックの北米市場は2025年までに5兆円になるといわれています。
それを日本の人口比率に引き直すと、1.5兆円になるという予測もあり、経済的にもインパクトがあります。
さて、生理に伴う女性の損失は、月給25万の女性の場合、2日間会社も休めず、辛くて何もできない状態と同じです。
低容量ピルを飲めば生理の苦しみから解放されますが、年間3万円くらいかかります。
ミレーナというモノもあり、一度装着すると最長5年間効果が持続しますが。。。
保険適用で1万円程度です。
低容量ピルは1ヶ月あたり3000円程度ですが、保険適用で1000〜2000円程度まで下がります。
ミレーナとIUDの普及率は日本は0.4%なのに対し、アメリカは8.3%、ドイツは6.8%となっています。
日本での低容量ピルの普及率は先進国では極端に低く、ピル内服率は2.9%です。
中国はさらに低く2.4%です。
韓国は3.3%、香港は6.2%、米国は13.7%、イギリスは26.1%、カナダは28.5%、フランスは33.1%、タイは19.6%です。
ちなみに、パール指数だと、コンドームのパール指数は一般的な使用方法で13人、つまり13%の人が妊娠します。
理想的な使用方法だと2人で2%です。
一方、低用量ピルは一般的な使用方法で7人、理想的な使用方法だと0.3と高い避妊効果を発揮します。
低容量ピルを飲めば避妊効果もある上に、生理の苦痛から解放されます。
ですが、以下のことが言えます。
保険適用でも1ヶ月1000円〜2000円、安く見積もって1000円としたら、年間12000円で、仮に2000万人の女性が飲むと、2400億円であり、ペイします。
さて、生理休暇は認められています。
ですが、女性労働者がいる事業所のうち、平成31年4月1日から令和2年3月31日までの間に生理休暇の請求者がいた事業者の割合は3.3%です。
そして女性労働者のうち、生理休暇を請求した人の割合はわずか0.9%なのです。
生理に苦しむ女性が声を上げられない状況があることを物語っています。
ところで、世界では以下のような状態になっています。
「出産や性生活について、慣習や国の人口政策などを押し付けられず、女性が自分で決める権利」が普及しているのです。
で、日本では遅れています。
日本が遅れている象徴として、緊急避妊薬(アフターピル)や経口中絶薬があります。
緊急避妊薬は避妊に失敗してから72時間以内に服用すれば80%以上の確率で妊娠を防げます。
(飲むタイミングが早いほど避妊できる可能性が高まります)
90カ国以上の国で緊急避妊薬は薬局で800円から5000円程度で買えますが、日本は検討中です。
経口中絶薬は「手術を伴わずに、女性自らが服用することで人工的に妊娠中絶ができる薬」です。
世界の80カ国以上で幅広く使われていて、平均価格は740円程度です。
ですが、日本で認められている中絶方法は手術のみです。
日本の政治家に高齢の男性が多いせいもあってか、日本の女性の権利はなかなか浸透しません。
ホリエモンの以下の本は他にも示唆に富む内容が多かったので、推薦しておきます。
ではこの辺で。(5128文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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